立つ、座る、歩く、走る、運動などを私たちは簡単に行っていますがこれ等の動作は平衡バランスが取れていないと出来ません。このバランスを取るという作業は体中の神経センサーが調整、調和し合い行われる大変複雑で難しい作業です。
私たちの体に一番大きな影響を与えているのは重力です、重力への作用の一つが平衡バランス。
坂道や斜めな所に立っても何の意識をしなくても体を真っ直ぐ立たせバランスを取ることが出来ます。
平衡バランスの基準は重力の作用に対して視線を平行に保つということです。
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三半規管は頭部の水平・前方・後方の傾きを感知し小脳と前庭神経核に 情報を送ります。
関節や筋肉などからの情報が小脳へ入力され身体運動をコントロール
前庭神経核は各半規管からの情報により対象物に対して眼球の方向を 一定に保つ反射機能で眼球の動きをコントロールします。
乗り物で揺れても外の景色は揺れることなく安定して見えます。
これは前庭動眼反射の働きです。目の前に人差し指を立て、頭を固定して目の前の指を左右に振ると何本にも見えますが今度は指を固定し頭部を左右に振ると指はぶれることなく一本のまま見えています。
固定している物に対し頭や体が動いたり揺れたりしても目はすばやく変化に対応できますが反対に細かく揺れる様な動きに目は対応できません。
乗り物酔いは前庭動眼反射機能が低下して起こります。
以上の 小脳・三半規管・前庭神経核と大脳に伝えられた視覚情報が統合され、視線が平行に保たれます。
平衡バランスが崩れることで起こるのが『めまい』です。
めまいは眼振という眼球の微細な振動により引き起こされます。
眼球運動は小脳によりコントロールされています。
小脳は身体運動の開始と眼球運動の停止をコントロールしているため小脳の機能が低下すると眼球運動をコントロールする事が出来なくなり『めまい』を誘発します。
また、関節や筋肉からの刺激入力が低下すると小脳が機能低下しやすくなるため『めまい』『ふらつき』が誘発されます、高齢者の転倒・めまい・ふらつきの多くは関節や筋肉の動きが悪くなることで小脳への刺激が低下した結果です。
小脳が機能低下すると対側の嘔吐中枢である孤束核が相対的に亢進状態になり吐き気(嘔吐)症状になります。
めまいや乗り物酔いになると気持ち悪くなり吐き気をもよおすのはこのためです。更にこの状態が続くと孤束核は副交感神経の中枢でもあるため副交感神経亢進状態になり下痢や疲労感を招きます。
飲酒運転の取締りでお巡りさんにやらされる色々な動作、真っ直ぐ歩く・片足で立つ・ちゃんと喋る事ができるか、ロレツが回っているか等々、これは全て小脳の神経機能検査です。
アルコールは小脳の機能を低下させる作用があります。
三半規管が機能低下すると腰痛や肩こりを招くことがあります。
三半規管は体の傾きを感知する受容器である為、例えば右の前半規管が低下を起こし実際には体は真っ直ぐに立っているのに右斜め前方へ傾いていると誤った情報が脳に伝達されると体を真っ直ぐにしようと反対側の筋肉を収縮させます、三半規管が機能低下を起こしている間は間違った体の傾き情報が脳に入力される続けるため筋肉は軽度な収縮を続けコリやスパズムを起こし、痛みを引き起こす結果になります。
寝違えて首が動かない時など、後を向こうとして上半身全体で振り向くとバランスを崩すときがあります
眼球を動かす外眼筋と首の筋肉の動きは反射運動で連動しています。目が右を見ると顔も反射的に右を向きます。
試しにゆっくりと顔を左に向けながら目は右を見てください、ぎこちない動きになってしまいスムーズに顔と目を同時に動かすことが出来ません。
外眼筋と首の筋肉の反射運動により正しい情報が脳に入力されバランスが保たれます。
運動には単体筋運動と複合筋運動があります
『腹筋運動を行うと腰が痛くなる!』
腹筋運動は腹直筋及び腹斜筋だけを働かせるの単体運動です、しかし腰が痛くなるのは殿筋や背中の筋肉も使った複合運動になってしまい負担がかかっているためです。
バランスボールを使って腹筋運動を行うとボールが体の動きを吸収し背中や殿筋を働かせることなく腹筋だけを作用させる為腰に負担がかからず腰痛を防止します。
他の筋肉の動きを最小限に抑え、目的の筋肉を効率良く動かすことができる単一運動が行えます。
普段の行動は複数の筋肉を連動させて使う複合運動で行われています
バランスボールは複合運動にも最適です
バランスを取りながら運動を行うことで筋肉が無意識のうちに連動し複合運動を行います
バランスボールは小脳・三半規管・前庭神経核を効率よく無理なく刺激することが出来るため筋肉を鍛えるだけでなく脳を含めた神経系を鍛えることが出来ます。
腰や肩、首に痛みがある時、体を動かしているうちに痛みが段々と和らいだと言う経験があると思います
体の痛みを脳に伝達するのは細い神経のAδとC線維です
痛みを伝える細い神経線維は太い神経線維によって抑制される関係にあります
脚や腕をぶつけた時、その部分を擦ると痛みが和らぎます、これは擦る事で太い神経を活性化させ痛みを伝達する細い神経が抑制され痛みの情報を中枢に伝えにくくします。
バランスボールを使ってエクササイズを行うと関節や筋肉を動かしバランスを取ります。
関節を動かすと深部固有感覚受容器が刺激され筋肉を動かすと筋紡錘・腱紡錘が刺激されTa・Tb(Aα)線維及びU(Aβ・γ)線維が活性化されます。Ta・Tb(Aα)・U(Aβ・γ)は太い神経線維なのでこれらが活性化されると痛みを伝達する細い神経を抑制し痛みの情報が中枢に伝達されにくくなり痛みが和らいでいきます。
他の運動やトレーニングも太い神経線維を活性化させますがバランスボールのエクササイズは体に負担が少ない状態で効率良く太い神経線維を活性化します
体に合ったボールをお選びください
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