 |
酸素は痛みにも大きな影響を与えます
生体システムには痛みを抑制する働きがあり、触覚・振動覚・位置覚などを伝える太い神経が脊髄や視床レベルで細い痛みを伝える神経を抑制しています。
太い神経は酸素が低下すると機能が低下し細い神経を抑制出来なくなり痛みの信号が脳に伝達され、シビレや痛みを感じてしまいます
筋肉の収縮、痙攣、圧迫、口呼吸などにより、体の局部的もしくは全体的に、血流低下や酸素不足が起こると痛みを抑制する働きが低下します。
運動機能を正常に保ち酸素をしっかりと取り入れることは痛みの防止予防につながります。 |
|
|
 |
タバコは体に良くないと言うのはご存知だと思いますが、何故良くないのかタバコが呼吸に及ぼす影響を説明しましょう。
身体の中に取り込まれた酸素を運搬するのは血液中のヘモグロビン(Hb)です。
一つのヘモグロビンに対し酸素(O2)は一つしか吸着運搬できません。
つまり一台のヘモグロビントラックは、酸素を一つだけしか積む事ができずその状態で血液の中を運搬してゆきます。 |
 |
 |
ところがタバコの煙を体内に吸い込むとヘモグロビン1に対して、一酸化炭素(Co)が200〜300個吸着してしまいます。酸素1に対して一酸化炭素300の運搬になってしまい、タバコを吸っている時は、無酸素に近い状態です。 |
 |
 |
喫煙経験のある方は、初めてタバコを吸ったときクラクラとした経験があると思います、これは血中の一酸化炭素の量が増え虚血状態になったための貧血です。タバコを吸わなくても間接的に副流煙を吸い込んでも同じです。 |
| |
酸素と神経
人間の基本単位は細胞です、皮膚・筋肉・内臓・神経、全ては細胞から成り立っています。
細胞の生存条件は、刺激・栄養(グルコース)・酸素の三つです、このどれか一つまたは全てが不足していても細胞は正常に機能することができません。
特に神経細胞は酸素の影響を受けやすく、酸素が不足すると機能低下を起し、興奮しやすくなります。
『機能低下で興奮しやすくなる?』と不思議に思われるかもしれませんが、神経細胞は障害を受けたり血流低下などで酸素が不足し機能低下を起すと神経細胞は初期段階では興奮しやすくなります。
興奮しやすくなった神経細胞はちょっとした刺激で異常発火を起し、痛みや筋肉の収縮など色々な不具合を発生させます、この一番の原因が酸素の不足です。
鎮痛剤(痛み止め)も主な目的が交感神経を亢進させ血液の流れを早くし、目的の組織に酸素を届ける事で痛みを緩和させます。
呼吸はただ行っていれば良いと言うものではありません。
呼吸の方法により身体に取り入れられる酸素の量に大きな差が生じます、『酸素が不足すると』の項で紹介したように咽頭の構造により、口での呼吸は酸素の量が極端に低下します。勿論、大腰筋・腸骨筋(腸腰筋)広背筋・大胸筋・斜角筋・胸鎖乳突筋・腹筋などの呼吸筋の機能も大切な要素ではあります、しかしそれらの筋肉も口呼吸によって酸素が不足すると収縮を起し呼吸機能が低下すると言う悪循環を引き起こします
身体機能を維持する為には神経系に充分な酸素が必要不可欠なのです。
|
| 一覧に戻る |