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2008/10/6 元の元
顎の痛みは結構、多くの方が抱えている症状の一つである。
痛みだけではなく口が開けられないなどの違和感を含め顎関節に関する不具合は多い。
また顎関節に直接症状は無いが他の部分の症状を顎関節の状態が引き起こしていることもある。
11歳の女の子、3ヶ月前から口を開けると左顎に痛みがある、最近は口が開かなくなってきた。
顎の痛みと言うことだったが、全身の疲労感、注意力、集中力が無いなども訴えている。
右の顎の機能を回復させると顎の痛みが半減し疲労感が解消された。
顎も含めた関節は、血液を送りだす大切なポンプの役目を果たしている。
関節を動かすことにより血液を呼び込み、押し出している。
股関節を動かせば太ももに、膝を動かせばふくらはぎやすねに血液を送り出している。
心臓のポンプ圧だけでは身体の末梢まで血液を送るには圧力が足りない、そのための中継地点の関節を動かすことで血流に勢いをつけている。
顎関節は脳に対する最後の関節になる。
顎を動かせば脳に血液が酸素と栄養を供給してくれる。
しかし、顎が痛くて動かせないと、脳へ血液供給が低下して、脳の機能低下を引き起こしてしまう結果となってしまい諸症状を引き起こすことも多い。
この女の子の場合、顎間接の機能をリカバリーして痛みがなくなり口を大きく開けられるようになった、しかし2週間ほどしてまた顎関節に痛みが現れた。
こうなると痛みの原因はまったく別の所にあると考えたほうがいい。
そこで再度検査すると、大胸筋(胸の筋肉)を押さえて安定させると顎の痛みは消える。
大胸筋は運動機能としては腕を身体に寄せる役目を果たすが、もう一つ大切な役目がある、それは首や頭部に対して土台の役目を果たし安定さている。
大胸筋が筋力低下したことで首が不安定になり顎を動かす筋肉がバランスを崩してしまい顎に痛みが出てしまった。
顎に痛みを出した直接原因は解った、しかし何故大胸筋が収縮を起し筋力低下に至ったのか?
一番の原因はそこである、この元の元を解決しなければ同じことの繰り返しである。
筋肉が低下を起す一番の原因は酸素不足と同じ状態を長時間続けること。
大胸筋の場合はまず、前傾姿勢、一番多いのが机に向かっての勉強や作業。
この患者さんの年齢を考えると、机に向かっての勉強かテレビゲームもしくはパソコンの操作。
付き添ってこられたお母さんに聞くと、テレビゲームを毎日かなり長い時間続けていると言うことである。
どうも原因としてはこのテレビゲームがビンゴのようである。
再び額間接の機能をリカバリーし大胸筋のトリガーポイントを解除、そして何よりもテレビゲームの時間を制限してもらい、大胸筋のストレッチを指導して経過観察を行うと顎の痛みは改善。
表に出ている症状だけを追いかけていると元の原因が見えなくなると言うことである。
『反省』
2008/9/15 足に力が入らない
10年来、私の治療院に通ってくれている60代のご婦人
朝一番の電話で『昨日から左脚に力が入らなくなり歩くのが辛い』と連絡があった
この方、押し花の先生で私の治療院内にも作品を展示させてもらっている。芸術性が高く素晴しい作品である。
ご自信は展示会やイベント、空間ディスプレイの仕事、教室での指導と家庭での家事と本当に寝る暇も無いくらいに忙しく動いている。
今日もこれからショッピングセンターで体験会を兼ねた作品展示会があり一日中、来場者の相手をしなければいけないと言う。
そんな訳で『何とかなりませんか』と言うことであるが、何とかと言われてもなる場合とならない場合がある、しかし何とかしなければならない。
筋力はほぼ全身が低下を起し力が入らない
全身の力が入らない状態は部分的な筋肉や神経機能と言うよりも中枢系の問題によって引き起こされている事がほとんどである。
やはり脳幹の中心部に位置する動眼、滑車、外転、舌下の各神経が低下反応を示し、左の後半規管と左の顎関節にも問題が見られる。
これらを正常な状態に戻すと全身に力が入り筋力検査も正常値になった。
ベッドから起き上がる時に左脚と腰が痛いと訴えていたが、立ち上がり重力がかかると痛みが次第に消えていった。
このような全身性の筋力低下の場合は筋肉に対する闇雲なマッサージや強い刺激は厳禁である、最小限の刺激に止め、ご本人の神経系の働きを回復させる力を最大限に引き出すようにしなければ返って悪化させてしまう。
まだ全身が重いが左脚の痛みは無く正常に歩ける状態になった。
『今日これで1日何とか来場者の相手が出来ます』と言っていたが、一日中立ちっぱなしでは果たしてどうなることやら。
原因は完全なる酸素不足、これにより中枢神経系が低下を起した結果である。
忙しくなると人間は呼吸が浅くなりその上、口呼吸になる、その結果酸素不足が生じ辛い症状に至る。
鼻呼吸と深吐呼吸法をお願いして本日の治療は終了した。
痛みや辛い症状がどこに現れるかはその時の状態によるので、あまり問題ではない。
それよりもその状態がどこに起因しているかと言うことが最大の問題なのである。

2008/9/8 
23歳男性、スポーツはキックボクシングをやっている。
2週間ほど前から歩いたり走ったりすると尾骨から肛門にかけて強い痛みを感じる。
整形外科で受診、レントゲンを撮り画像診断を受ける。
このときに医師から言われたのが、尾骨がズレている。
来院される患者さんの中で画像診断を受けて骨が歪んでいる、頚椎が真っ直ぐになっていると医師から言われたという患者さんが結構多い、これはまた次回にでも詳しく書きたいと思う。
痛みの状況を聞くと歩いたり走ったりすると痛い、お尻に力を入れると一番痛い。
しかしキックボクシングの練習でスパーリングやサンドバッグを蹴ったり叩いたりしているときは不思議と痛みは無いという。
私は痛みを訴える患者さんには必ずする質問がある、『お風呂に入ると痛みは楽になりますか?辛くなりますか?』
この質問に、答は『お風呂に入ると痛みはウソのようになくなります』
温まって痛みが消える。
激しく動いて痛みが消える。
この2つに共通するものは何か。
2つの行動によって起こるのは血流。
血流がよくなれば筋肉がほぐれ痛みが消える、このような時は案外簡単に治ることが多い。
仮に尾骨のズレが原因の痛みであれば温めれば痛みは強くなる可能性のほうが強い。
筋力検査を行うと低下をしている筋肉は無い。
ただ臀筋に押圧を加え筋力検査を行うと、最初ほんの少し力が抜ける感じがして後はしっかりと力が入る。その最初の抜け方も注意深く観察しないと分からない程度。
臀筋を押してみると強烈な痛みを訴える。
臀筋のトリガーポイントを解除したら次の日には2週間続いた痛みは解消された。
『お風呂に入って症状が緩和されるか』、これは非常に重要である。
温めて症状が緩和されれば組織への酸素供給が低下していると診てまず間違いない。
2008/8/28 一番辛いのは本人
今日、小学6年生と中学1年生の兄妹の治療が完了した。
妹さんの主訴は顎が痛くて口が開けられない、お兄さんの主訴は身体がだるく動くことが辛い、であるが二人とも歩くこと、立っていることも辛い状態。
特にお兄ちゃんは無表情で学校や家では会話も成立しない状態、学校の三者面談で担任に『生きた化石、やる気が無い』といわれたという。
お母さんも兄妹のダラダラした状態は反抗期とやる気の無さと思っていたらしい。
しかし検査を行ってみると全身の筋力が低下しほとんど力が入らない、これでは起きているのが精一杯の状態である。
呼吸系を改善すると見る見る元気になってきた、二人とも最初はニコリとも笑わなかったのが笑顔で話をするようになってきた。
お母さんが『二人とも本当に辛かったのに分かってあげられなくて悪いことをした』と言っていた。
当然、妹さんの顎関節の痛み、口が開かないと言う症状も改善、顎間接はほとんどいじっていない。
お兄ちゃんは食欲も出てきて元気になった。
何よりも二人とも表情が明るくなりお母さんとの会話が笑顔でできるようになった。
大脳を含めた中枢神経系が酸素不足になり機能低下を起すと鬱によく似た「ふさぎ込み」状態が顕著に現れることがある。
一見すると、やる気が無くふてくされたように見える、そして周囲の人間は状態が理解できず言葉で傷つけてしまう。
反抗やふてくされであれば自分達の好きなことをやっているときには元気になる、中枢神経系が機能低下を起すと四六時中元気が無くふさぎこんでいる。
この違いは大きい、注意が必要である。
2008/8/24 
今、富津市と神奈川の平塚市からそれぞれ通院されている患者さんがいる
お二人とも電車だけでも1時間半と2時間と言う時間をかけて通院されている、自宅からの時間を入れるともっと時間が掛かっているはずである。
以前にも、ここで書いたことがあるが、遠方から通院されている患者さんがいるということを自慢する気はない、むしろ何故わざわざ時間をかけて私の治療院に通われるのだろう?
お一人は50代の女性で10ヶ月ほど前、ストレッチを行っていて左太ももの裏に痛みを感じてから時間が経過するにつれ痛みが強くなり今は歩いていても痛みを感じる状態、病院の診断は坐骨神経痛。
後の一人は、20代の女性で一年前から両手がしびれ、病院での診断は胸郭出口症候群。
お二人とも病院や民間療法など色々治療をされたが効果はなかったという。
検査を行ったところ、症状はそれぞれ異なるがお二人とも中枢神経がTNDつまり神経が許容範囲を超えた異常興奮状態にある。この状態のときは強い刺激、特に背骨をボキッと鳴らす、筋肉に長時間マッサージを行うなどは厳禁であり、もしこのような強い刺激を加えると症状を悪化させてしまう。
二人には呼吸改善だけを行い後は何もしなかった、と言うよりは何もしてはいけない状態なのである。
結果お二人共、症状は改善した。
お二人共インターネットでホームページをご覧になって来院された。
異口同音に他の治療院では背骨がずれている、骨盤がゆがんでいるとしか説明を受けなかった『だからこんな遠くまで来ました』と言っていた。
治療を受けるなら近い方が良いに決まっている、往復の交通費だけでも治療費と同じぐらいかかり経費だけでも大変である。
しかし、今の民間療法の実体は、もの凄いお粗末な状態である。
私も含め、もっと高度な検査技術と知識を身に付けなければいけない、そうでなければ患者さんに余計な負担を与えるだけである。
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